古くから日本の暮らしに寄り添ってきた歌には、
日本人の美徳とする情緒があふれています。
ただ残念なことに、少しずつ失いかけている。
スピードが増すばかりの現代社会に、本来の心が流されていく。
取り返しのつかなくなる前に、じっくりと向き合うことが必要だと感じています。
そこで私は、極めて微力ながら「日本情緒伝承歌人」として
歩んでいくことを決意しました。
流行りの歌には、その時代時代を映す鏡としての素晴らしさがあります。
歌の持つ大切な部分です。
もうひとつ、普遍性を受け継いでいくことも歌ならではの素晴らしき役割です。
時空を超えて響き渡る歌が、我が国にはたくさんあります。
さて、歌人とは本来、和歌を詠む人を指します。
あえてこの言葉を用いるのは、未来永劫残したい歌たちを作者に成り替わり、
心より丁寧にお届けしたいからです。
日本情緒を絶やしたくありません。
日本の心が込められた歌たちによって、伝承していきたい。
「日本情緒伝承歌人・塩入功司」は歩みを止めることなく、歌い続けてまいります。
PROFILE
洗足学園大学音楽学部声楽科卒業。同大学院音楽研究科声楽専攻修了。二期会オペラスタジオ第43期マスタークラス修了。修了時に「優秀賞」受賞。第2回「万里の長城杯国際音楽コンクール」声楽・一般の部A第3位。第39回イタリア声楽コンコルソ金賞・バリトン特賞受賞。
これまでに、オペラでは「フィガロの結婚」伯爵、「魔笛」パパゲーノ、「椿姫」ドゥフォール男爵、「カルメン」モラレス、「道化師」シルヴィオ等、声楽曲では、ヘンデル「メサイア」、J.S・バッハ「ロ短調ミサ」、「マタイ受難曲」、「ヨハネ受難曲」その他数々の作品に出演。
現在はフォレスタメンバーとしてBS日本・こころの歌(毎週月曜夜8時からOA)に出演の他、「塩入功司 日本のうたコンサート」や、ランチコンサートなどを精力的に開催している。